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■分科会テーマ
「今ドキの学生たち〜モラトリアムの不安」

分科会長:同志社大学 経済学部 4回生 山崎亮治
■講演後記
Power30’s Secondの第2回例会は、ちょっと趣向を変えて、現役大学生を迎えての講演でした。「今ドキの学生たち〜モラトリアムの不安」と題して、同志社大学経済学部4回生の山崎亮治氏を中心に、パネラーに同志社大学の小林由佳氏・山本絵美氏・伏屋航氏、立命館大学の長谷川現氏を交えて、鹿島修珠とのかけあい方式の講演となりました。今の大学生と、私達30’sが大学生だったころと、何が違って何が変わらないのか、それを知ることによって世代間のギャップをちょっとでも埋めて、何かおもしろいものが生まれてくれればという思惑で、このような会をセッティングしてみました。

最初は、そもそも山崎氏らの大学生がPower30’sに来てくれるきっかけとなった話から始まりました。Power30’s第2回例会の講師だった吉本興業鰍フ大谷由里子氏の、個人のインターンシップをされていたことから、山崎氏達とPower30’sとのご縁ができたわけですが、私達の時代にはなかったインターンシップ制度をどのように大学生は受け止めているのかについて、まずはお聞きしました。学生にとっては、漠然とした法人へのインターンシップは、企業・学生双方にとっての売名行為どまりで、実際に機能しているかどうかははなはだ疑わしいとのことでした。また、実際はそんなに多くの企業や学生が、インターンシップを経験しているわけでもないようです。山崎氏や小林氏・長谷川氏は大谷由里子氏という個人へのインターンシップを経験されたわけですが、講演の最初から最後まで、彼等における大谷由里子氏個人の影響の大きさが、随所に感じられました。Power30’sの講演を聞かれた方はおわかりだと思いますが、やはりあの大谷氏ご自身のパワーや元気が、大学生達にやる気を起こさせ、進路に多大な影響を与えていたようです。「今の社会人を見ていると、みんな疲れているから、社会人になりたくないと思っている」という意見は、私達先輩陣の問題として受けとめる必要がありそうですね。

さらに、最近の大学生は、社会人と積極的に接触したり、そのための場を作るイベントを主催したりしているようです。山崎氏は、一度、元吉本興業鰍フ木村氏を招いてのイベントを主催され、300名程度は集客できたそうですが、あまり充実感がなかったそうです。これは、人と出会いたいという目的からイベントを主催したのに、イベントを主催することが目的になってしまっていたことに対する嫌気が原因だそうです。かたや、長谷川氏はいくつものイベントをてがけたようですが、常に30〜40名程度のイベントで、みんなが何かを得てくれたことが実感できるので、とてもやりがいがあったと語っていました。

そして、いまどきの就職活動についてお聞きしたのですが、最近の就職活動は、3回生の10月に「りくなび」に登録することが、ファーストアクションであり、りくなびやりクルートがなければ就職活動ができないようです。インターネットやメールを使って情報を集め、あまりの情報の多さに選択できなくなり、そんななかで結局ピックアップするのは知名度の高い大企業だそうです。また、就職する会社を選ぶ決め手となったのは何かという質問には、「社長の話に心を動かされたから」「信頼している友人が勧めてくれたから」など、いくら情報化社会になっても、こういうところは不変なんだなと改めて感じました。それぞれの学生が実際に就職先として選んだ会社は、ベンチャー系が3人、人材系が1人、メーカーが1人だったのですが、まだまだ一般的には、「安定しているから」という理由で大企業を選択する人が多いようです。メーカー就職予定の小林氏が「人と接することが好きだったので、メーカーには何の魅力も感じていなかった」という発言には、メーカー在籍者等にかなりインパクトがありました。

また、個人的にとても興味があったのですが、学生で起業する人はほんとにたくさんいるのかという問いには、立命館大学の新設学科にはそこそこいるそうですが、同志社大学経済学部にはほとんどいないそうです。結局は、大学発ベンチャーと騒がれていますが、大学からベンチャーが生まれる確率は、昔も今もそう変わっていないんじゃないかというのが実感だそうです。山崎氏と事前打ち合わせをしていたときも、「大学発のベンチャーを支援するのがはやりだけれど、それって幻想だよね」という話をしていました。お金やノウハウが大事なのではなく、どこまで「責任」を取りながらビジネスをできるかということが大事だと思うし、学生ベンチャーよりも、社会に出てからの組織独立型の起業がベストだと思うと、大学生の山崎氏が語ってくれて、私も溜飲を下げる思いがしました。

最後に、参加してくれたPower30’sのメンバーから、大学生に対するエールとして、自分が大学生のときにどのような就職活動をしていたか、そして社会人になってからのアドバイス等を全員に話してもらいました。自分の過去の失敗や経験を顧みつつ、みなさんとても素晴らしく、暖かい話をしてくれて、このような機会が持ててとてもよかったと思います。私も同世代ながら、感動しつつみなさんの話を聞いていました。

とにかく、考え方がしっかりしていて、いろいろと考えながら行動している大学生達の様子を聞けて、30代にとっては刺激あるひとときだったと思います。就職前の思いが、実際就職したあとにどのように変わっていくか、また折に触れて聞いてみたいと思いました。


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