第9回講演会・懇親会(講師:ひがしむねのり氏)―平成14年4月10日(水)―
昨年の11月に、仕事でご縁のあったある会社が主催された、和太鼓のコンサートに招待されたのが、初めての和太鼓との出会いでした。
音階のない打楽器である太鼓のコンサートっていったいどんなものだろうかと思いつつ、聞きにいったところ、想像以上にバリエーションに飛んでいて、またエンターテインメント性の高いものであることに正直驚きました。
そのコンサートはひがし氏が企画・プロデュースをされている「姫雅(ひなび)」という女性2名の演奏でしたが、そのうちのお一人の中条きのこ氏に講演をお願いできないかと、コンサート終了後にご挨拶にいったのが、椛セ鼓センターとの出会いでした。

その後、正式な講演依頼に、椛セ鼓センター本社を訪れ、お話しているうちに、和太鼓や和楽器の歴史を含めた全般の話をしていただくには、代表のひがし氏が一番お詳しいということで、今回の講演の運びとなりました。
そのときは、講演の趣旨の説明等をさせていただき、話の後半は、もっぱらひがし氏もお好きな日本酒談義で盛り上がっていました。

メールで何度かやり取りをさせていただき、講演直前に再度コンサートのご招待を受けました。今度は「祭衆(まつりしゅう)」というグループのコンサートでしたが、最近改装されたばかりの京都府立文化芸術会館で、観客と一体となった素晴らしいコンサートでした。
いろんな種類の太鼓を使い、これまた女性の方が大太鼓を演奏されたり、非常にパワフルな演奏で、聞いているだけでもすかっとするようなコンサートでした。
聞けば、最近は太鼓を習いに来られるのは8-9割方は女性だそうです。
コツさえ掴めばあまり力を入れなくてもいい音色が出るせいもあって、好奇心豊かな女性がよく来られているそうです。
みなさんもストレス解消にぜひいかがでしょうか?

最近になって、学校教育に和太鼓が取り入れられたせいもあって、ひがし氏はNPO法人和太鼓文化研究会を設立されました。
椛セ鼓センターは当初、株式会社形態でなければなにかと面倒だからと、取引先の要請で株式会社化し、学校教育の現場に営業に行くと今度は、特定の会社に肩入れすることはできないと株式会社であることが障害となり、NPO法人を設立することとなったというお話を聞いて、日本社会の不合理さを実感したという気がしました。

でもそのような試練を、常に柔軟に乗りきってらっしゃるひがし氏は、障害者への和太鼓の普及を進めてこられたり、太鼓の楽譜を考案されたり、非常に社会貢献的活動を活発にされているという印象を持ちました。
街中で障害者の方を見かけると、ごく自然にそばに近寄って手をさしのべてしまうというお話をお聞きして、本当にひがし氏の人柄が表れているなと思いました。

講演でもおっしゃっていましたし、プロフィール等にも紹介されていますが、ひがし氏の座右の銘が「小才は縁に出会って縁に気づかず、中才は縁に気づいて縁を活かさず、大才は袖すり合った縁をも活かす」だそうです。
非常にいい言葉で、私も気に入っているのですが、私達もこのようなささいな縁を活かすことができるよう、日々アンテナを張って、フットワーク軽く動かなければという思いを新たにしました。