第6回講演会・懇親会―平成14年1月16日(水)―
年が明けて、2002年のPower30'sは、日本を代表する空間プロデューサーの日限萬里子氏の講演でスタートいたしました。
今回で第6回目を迎えたPower30'sですが、日限氏が堀江にオープンした「muse Osaka」の3階で、Power30's顧問の辻阪京子氏との対談形式での講演となりました。

「知る人ぞ知る」存在の日限氏ですが、その肩肘張らない、でも何かしらパワーを感じさせる大阪弁での語り口に、魅了された方も多いと思います。
「自分がおいしいコーヒーを飲める店が欲しい」と、何も開発されていない御堂筋西側の「貸事務所」にカフェを作られたのが、約30年前、ご自身が若干28歳の時であったのが驚きです。
以後その地域に、おしゃれな若者、おしゃれな店が集まり、「アメリカ村」と名づけられたわけですが、私達30'sが物心ついたときにはすでに存在していた「アメリカ村」が、日限氏という当時28歳の女性が出したカフェがきっかけでできたものであったということは、大阪に住んでいながら初めて知った方がほとんどだったでしょう。

辻阪氏が質問されていたように、日限氏は「アメリカ村」ではユニオンを結成し、その代表になられたわけですが、以降は、行政の融通の利かなさに辟易とし、「前例がないことを理由に、行政にやりたいことを阻まれ」ないように、「やりたいことは自分の店の中でやる」ことに方針を変え、マイペースで快進撃を続けていらっしゃいます。
アメリカ村も、堀江のmuseも西本町のDrewも、いずれも何もないところに作られたわけですが、ご自身が話しをされていた、「家賃の高いところでは飲食業は成り立たないから」という理由だけではなく、「もうできあがってるところに何か作っても、おもしろくないやん」という気持ちもお強いようです。
「はやりの街ではやりの店を経営することのつまらなさ」と、ある新聞記事に書かれていましたが、これはお店の出店に限らず、いろんなビジネスの現場でも言えることではないかと私は思っています。

「人が集まれば、そこから何かが生まれる」。
辻阪氏に堀江への出店理由を聞かれたときに日限氏がおっしゃっていましたが、やはり何かのムーブメントを起こすには、人・ネットワークの力は偉大だなと改めて感じさせられました。

また、日限氏はご自身のご活躍もさることながら、最近では若手のクリエーター・アーチストの活躍の場も積極的に作ってらっしゃいます。
「"クリエイターをビジネスにするビジネス"が育っていない大阪」において、「1つのきっかけで花開くアーチスト」たちの「応援団をやっていきたい」という言葉どおりに、日限氏のまわりには若手のアーチストが集まってきているようで、その様子は、例会のときにお配りした日限氏の年賀状からも十分伝わってきました。

でもやはり、なんといっても日限氏は「かっこいい」ですよね!
辻阪氏もおっしゃっていたように、あんな60歳になれるよう、私達も努力しなければいけませんね。
そのためには、私達30s'にいただいたエールにあったように、頭でっかちに欲張り過ぎずに、目の前のことをひとつずつ、「あたりまえのことを丁寧に」対処していくことを心がけていかなければと思います。
そして、「冒険するとエネルギーが出る」といいながら、どんどん未知な新しいことにチャレンジしていく精神を持ち続けていきましょう!