第4回講演会・懇親会―平成13年11月15日(木)―
Power30's第4回の例会では、玉城(たまぐすく)流・康舞会・金城康子琉舞道場家元の金城康子氏に、「琉球舞踊の現場から」というテーマでお話していただきました。 琉球の女性の雰囲気を全身から漂わせ、暖かく私達に語りかけていただいて、1時間はあっという間に過ぎてしまいました。

まずはご自身の道場の模様に始まり、5年に1回開催される発表会の模様をビデオで見せていただけて、より琉球舞踊を身近に感じることができたことでしょう。
沖縄サミットを報じるテレビなどで、あの民族衣装を着て、四つ竹を鳴らしながら踊る、典型的な琉球舞踊を見ることはありましたが、それがもともとは、中国や韓国から来ている貴賓をもてなす宮廷舞踊であったこと、またこれ以外にもたくさんの琉球舞踊があることを知って、とても興味深く思いました。

沖縄が古くから世界的に交流があったことを証明するかのように、琉球舞踊には歌舞伎・能をはじめ、中国・東南アジアの伝統舞踊が数多く取り入れられています。
それらの文化が集まって琉球舞踊や、琉球文化が築き上げられてきたことに、私達本土の人間(やまとんちゅー)はもっと目を向けてもいいのかもしれません。
日本の中の異文化である琉球文化をもっと身近に感じるには、金城氏との出会いはいいきっかけになりそうです。

道場開設から30周年を迎え、今も精力的に活躍されている金城氏ですが、そのお話の中にはたびたび、お弟子さんや、息子さん・弟さん・お母さんなどの身近な人達のエピソードが登場していました。
金城氏もおっしゃっていましたが、沖縄の方は特に親戚を大事にするということ、お話からもそれが十分伝わってきました。
ここまで走り続けてくることができたのは、周りの人達にささえられてきたおかげという、金城氏の気持ちが本当によくわかりました。

講演のビデオにもありましたが、金城氏の弟さんがご披露されていた空手の型を見て、琉球舞踊と空手との関係に驚かれた方も多かったと思います。
発表会の中では1年の祭りを舞踊で表現されていたものもありましたが、浜辺に庶民が下りてきて、思い思いに踊りを踊るという舞踊などは、宮廷舞踊とは対極にあって、とても新鮮に思えました。
ビデオにあった、平良とみさんのご主人が紹介された「戻りかご」という舞踊がありましたが、私は個人的にあの舞踊が大好きです。
途中から女性が登場して3名の舞踊になるのですが、その軽妙さといい、高い水準の芸を見せていただいたという充実感のある舞踊です。
ぜひみなさんにもご覧になっていただきたいです。
あとは、歌舞伎をよくご覧になるかたならご存知の「棒しばり」という演目が、琉球舞踊にもあるようです。
私はこの「琉球舞踊版棒しばり」をぜひ見たくて、今度道場にお邪魔して拝見するつもりにしています。

世の中はどんどんグローバル化が進み、仕事でもプライベートでも海外に携わる機会がどんどん多くなってきます。
こんなときにこそ、肝心の自国の文化を理解し、大切にしていく心を持っておきたいものです。
日本の中でも、特に異質の琉球文化の世界を少しでも身近に感じ、興味を持っていただければ幸いです。